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医者がカルテを日本語で書かないのはなぜ?

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もりもりです。

医者はなぜ、カルテを日本語で書かない?

カルテはドイツ語か英語で書かれているそうです。

このカルテという言葉そのものがドイツ語です。

ドイツ語で〝karte〟です。

世界にはいろいろな言語があるのに、なぜドイツ語が選ばれたのでしょうか?

(出典元:つい誰かに話したくなる雑学の本)

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なぜ、カルテはドイツ語で書かれている?

病院で診察してもらうと、ほんの軽い風邪だという診断のときでも、お医者さんは、なにやら意味がわからない、難しそうな横文字でカルテに記入しています。

 

カルテには、どんなことが書き込まれるのかというと、たとえば熱はどれぐらいあったかとか、排便の様子など、患者が医者に訴えた容態のことや、問診の答え、症状の変化、それに診察の結果や薬の名前、分量など治療の方法等々が記録されているのです。

 

診察しながら、こうした内容を素早くカルテに書き込むわけです。

なので、なるべく速く簡単に、しかも明確に書ける言葉でなければならないのですね。

 

そこで、専門用語である医学用語が使われるわけです。

 

ところが、日本の医学用語の中には、非常に難しく読みづらいものがたくさんあります。

 

たとえば、おたふく風邪と言われているものも、医学用語では「流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん」、また水ぼうそうは、「水痘(すいとう)」、虫歯は「齲歯(うし)」、「くしゃみは「噴嚏(ふんてい)」というように。

まるで、国語の読み書きテストとほどの難しさです。

 

つまり、このように日本語の医学用語は、漢字も読み方も非常に難しいため、もっと便利で、素早くかける横文字が使用されているんです。

 

書いている横文字は、ドイツ語か英語ですが、両方とも表音文字なのでへ急いで書くにはとても便利です。

 

また外国語を使う、ほかの理由としては、診断した内容を、あまり患者にはっきり知らせたくない場合に便利であると言う点もあります。

 

ところで最近は、こうしたドイツ語や英語でも、カルテに記入される用語は相当数に上り、統計を取ったり分析したりするには不向きであるということから、医学用語や症状などの表現を符号化して、コンピューター処理することが進められています。

 

カルテにドイツ語が使われる理由

①昔は癌など不治の病は告知しなかった

カルテには病名や所見などが記載されています。

患者に告知できない病気であった場合、もし見られたとしても文字が理解できないようにするため。

 

今と違い、昔はガンなど、患者には告知しませんでした。

 

特別な存在であることを誇示するため

医者は特別だというのを誇示したいからという理由で、ドイツ語を選択したというのもあるでしょう。

これらの他にも理由は存在するでしょうが、 現在カルテにドイツ語で記載するのは 高齢者かドイツ語が好きな医師なのでしょう。

しかし、ドイツ語で正しく表現できる医者はかなり減っているそうです。

現在はカルテを開示する方向で進んでいます。

そのため、日本語でわかりやすく書くことが多いようですね。

ガンの告知なども普通に行われています。

 

③ドイツ語で書かれた文献に重要なものが多かった

第二次世界大戦の終戦までの世界の医学は、日本語に訳出されずにドイツ語で書かれた文献に重要なものが多かったようです。

なので、ドイツ語のまま理解できる医者も多く、ドイツ語を理解できることはひとつのステータスであったのでしょうね。

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最後に

現在では、カルテや論文、検査依頼書、照射録・検査所見など、かなり日本語が多いようです。

カルテに書かれた日本語は非常によみづらく、独特の文字で日本語を書いています。

日本語なのに、Aという医師が書いた文字をBという医師が読めないということもあるようですね。