硫黄とは何でしょうか。
今回は硫黄の新知識についての記事を書きますね。
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硫黄の発見!
硫黄は単体が天然に産出するので有史以前から
知られていました。
火山活動や化合物特有の匂いから、
神秘的イメージが生まれ、
「錬金術では重要な根源物質」でありました。
炭素や鉄、スズなどと同様に、
「特定の発見者がない元素」であり、
1777年フランスの化学者ラボアジェは
初めて硫黄を元素として発見しました。
大規模鉱床は米国のテキサス、ルイジアナ州
そしてメキシコ、南アフリカなどにあります。
世界の硫黄の90%は、
1891年にアメリカ人フラッシュが開発した
フラッシュ法により採取されています。
これは165℃の加熱水蒸気を鉱床に吹き込んで、
硫黄を溶かし、加熱圧縮空気で、
地上に押し上げるものです。
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化合物や酸化物の性質
生ゴムに硫黄を加えるとゴム分子間が
硫黄原子で結ばれて弾性が増します。
60%、30%を混合すると、
それぞれ軟ゴム、エボナイトになります。
硫黄の酸化物はたくさんありますが、
とくに「二酸化硫黄と三酸化硫黄」が重要です。
二酸化硫黄(亜硫酸ガスとも言う)は、
硫黄や黄鉄鉱を燃やすとできる、
無色の刺激性ガスであり、水溶液は酸性です。
その用途は、硫酸と三酸化硫黄の製造ですが、
殺菌剤や漂白剤としても使われています。
硫酸は重要な強酸で、
生産量が、「世界最大の化学薬品」です。
2010年の世界の生産量は2億150万トン、
日本は700万トンです。
用途は、「リン酸肥料、化学薬品、火薬、繊維、
プラスチック、蓄電池の製造」など、
きわめて広く、硫酸生産量が国の産業水準の一指標となります。
硫化水素
硫化鉄のような金属硫化物に薄い塩酸や
薄い硫酸を加えると「硫化水素が発生」します。
硫化水素は温泉でもにおう腐卵臭ガスで、
高濃度では有毒です。
硫化水素を燃やすと酸素中では水と二酸化硫黄
酸素不足のときは水と硫黄になります。
硫化水素は水に溶けて弱酸性であり、
金属イオンを加えると難容性の
金属硫化物が沈殿します。
まとめ
硫黄について知ることができたでしょうか?
ご視聴ありがとうございました。
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