もりもりです。
大黒柱とは、家を支える大事な柱のこと。
家族でいえば、働いて家族を支える、昔なら父親でしょうが、現在は父親か母親のことでしょうね。
それでは、大黒柱の言葉の意味と由来をお話しますね。
(出典元:つい誰かに話したくなる雑学の本)
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大黒柱の言葉の由来と意味
阪神淡路大震災を例に、日本は世界でも類を見ないほど、地震の多い国です。
そういうこともあって、日本の家屋(かおく)は地震に対応できるように、いろいろな工夫がこらされています。
〝大黒柱〟もその一つで、地震に耐えうるように考え出されたものなのですね。
家の柱を作るとき、縦・横の材木がつながっていると、地震が起きたときに、左右運動を起こしてしまい、揺れはひどくなりますよね。
ところが、柱が一本一本であれば、上下運動をして、地震に対応できるのです。
この一本一本の柱をつないでいる貫(ぬき)と呼ばれる横木も、上下運動に合わせて動くことができるように、しっかりと固定されてはおらず、ただ柱に穴をあけて差し込まれているだけなのです。
もし、これがくぎや接着剤のようなもので、固定されて動かないようにできていれば、地震が起きて柱が倒れた場合、それに抵抗してボキッと折れてしまうだけです。
ところで、一本一本の柱と差し込まれただけの横木だけでは、いかんせん、家全体の重量を、しっかりと支えることはできません。
そこで、中でいちばん太い柱に、全部の梁(はり)をかけて、家の上屋の重みを支えるようにしたのです。
なぜ、一本の太い柱に全部の力を集中させたかというと、これがたいへん重要な点なのです。
というのは、もしこれを二本の柱に分散したとすると、家が狂ってしまうのです。
心柱(しんばしら)一本であれば、そこへ力が加わるので、揺れても心柱はもとへ返りますから建物は狂いません。
ところが、二本だとそれぞれ別々に力が加わり、揺れてもとへ返ったときには、建物がいびつになってしまうわけです。
さて、一本の芯(しん)になる柱を中心に、そこに力をかけるようにした工夫もさることながら、昔の人はこの一本の柱を信仰的に発想転換して、家の象徴としたのです。
そして、ここに家を守る神様を祀(まつ)ったのです。
伊勢神宮の本殿床下の「心の御柱」などがそうです。
ところで、この中心的な柱の片側に面して、必ず台所が置かれていました。
台所には厨房(ちゅうぼう)の神様である、食べ物を集めてくる大黒天が祀られていたのです。
そこで、この柱を「大黒柱」と呼ぶようになりました。
つまり、「大黒柱」は一つの家を支える大切な柱のこと。
それが転じて、一家支える人、あるいは広く国を支えて立つ人のことを「大黒柱」と呼んだのです。
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最後に
家においても、家族においても大黒柱はすごく大切ですね。
大黒柱が倒れると、家や家族がくずれていきます。
家族を支える大黒柱として、しっかりしなきゃいけないと実感しました。
今日も読んでくれてありがとうございました。